教科書の索引で「相談支援」を探すと、2か所の該当ページがありました。
障害者総合支援法第5条第17項に、相談支援とは、「基本相談支援、地域相談支援及び計画相談支援をいい、「地域相談支援」とは、地域移行支援及び継続サービス利用支援をいい、「一般相談支援事業」とは、基本相談支援及び地域相談支援のいずれも行う事業をいい、「特定相談支援事業」とは、基本相談支援及び計画相談支援のいずれも行う事業をいう」と規定されている(図6-1・2参照)
(社会福祉士養成講座編集委員会編『新・社会福祉士養成講座14 障害者に対する支援と障害者自立支援制度』、第4版、中央法規出版(2013)、p.188)
もう1つの該当ページには、それぞれの言葉の定義が書かれていますが、すべて根拠法である障害者総合支援法の条文(第5条第17項〜同乗第22項)に基づいています。条文も一度は読んでみるといいと思います。
当事者または家族であるとか、職場などで、障害者福祉に関わっている方は、イメージしやすいかもしれません。白猫は、レポートを書いているときは関わりが何もなかったので、文章をまとめたものの具体的には何のことかイメージしづらかったです。
白猫としては、基本相談支援がソーシャルワーカーの仕事として最もイメージしやすいかと思います。相談に応じ、情報提供し、関係者の連絡調整等を総合的に行います。残り2つの相談支援に比べて漠然としていて、カバーする範囲が広いものの、それこそ相談援助という感じがします。
地域移行支援の「地域」というのは「居宅」だと思うとわかりやすいかもしれません。今は地域(居宅)にいない=病院や施設で生活している人が、地域(居宅)での生活に移行するための支援です。地域定着支援は、地域生活に移行した後の支援です。白猫が関わった限りでは、更生保護関係の施設から出た人についてこの言葉をきくことが多かったです。
サービス利用支援は、これから福祉サービスを受ける人のためにサービス等利用計画「案」を作ります。また、介護給付費や地域相談支援給付費などの支給決定や支給決定変更の「後に」サービス等利用計画を作ります。サービス利用の入り口での支援です。継続サービス利用支援は、すでにサービスを利用している人のために、サービス等利用計画の見直しや、情報提供、連絡調整などをします。
ものすごくざっくりまとめると次のようになります。
相談支援
├基本相談支援
├地域相談支援
│ ├地域移行支援
│ └地域定着支援
└計画相談支援
├サービス利用支援
└継続サービス利用支援
一般相談支援事業=基本&地域相談支援
特定相談支援事業=基本&計画相談支援
もちろんこれはざっくりすぎるので、受験される方は各自で詳細をご確認ください。